評価が高くなりにくいという苦労

フリーのインフラエンジニアの仕事は、基本となるのがシステムを安定させることである。技術面で必要になるのは取り扱うシステムに関わる総合的な知識であり、ハード面からソフト面に至るまでの幅広さが欠かせない。トラブルが発生しないように図っていくことが重要であり、それが完遂できることが最も理想的な仕事となる。

しかし、システムが正常動作しているのが当然であると考えるのが一般的であるため、どれだけ現場で苦労してシステムを安定させていても評価されにくいことが多いのが苦労となりがちとなっている。あまりに当然と考えられた結果としてクライアントから高い評価をもらえないこともあり、逆にトラブルが発生することによって苦情を受けることが多くなるのが実情である。

そして、トラブルが発生した際に業務にほとんど支障が出ないように解決に導くことができるとむしろ高い評価を得てしまうことが多く、インフラエンジニアとしていたたまれない気持ちに苛まれることも珍しいことではないだろう。

こうしたメンタル面での苦労が多いものの、しっかりとした評価がされにくい代わりにもともと報酬が高めに設定されていることが多いのが特徴である。また、定期的に客観的な評価が行われ、システム関係のトラブルがないことがあらためて見直される場合もある。

そのときになってようやく苦労が実り、報酬があげられるようになることもある。評価に対しては気長な視点を持つことが欠かせないのが、フリーのインフラエンジニアなのである。